看護師転職についてのご意見

覚えている人もいると思うが、「2007年問題」がマスコミを賑わしたのはもう5、6年前のことである。 それは団塊の世代(1947年から1949年生まれ)が60代に到達し大量退職すると、生産現場で熟練した技術や技能が失われるのではないか、といった懸念だった。
しかしまったくの杞憂であった。 必要な技術・技能は継承されているし、あるいは雇用が延長されることによって、必要な労働力が確保されているのが中小企業の職場の現実である。
もちろん腕のよい人がもっと欲しいと思っている会社はたくさんある。 というより、頼りになる人はいつの時代でも不足しているのが実情である。

だから中小企業の実態はケースバイケースで観察する必要があるのだ。 大企業と異なるのはその辺なのだ。
中小企業の職場は臨機応変であって、定年はあるにしても、雇用延長は何歳までといった規則を特に定めないのが普通である。 また定めている場合でもけっこう例外をつくる。
それに対して、大企業の場合は対象者が多いのでヽ例えば「雇用延長は2年まで」といったルールをつくらざるを得ないがヽ中小企業はそんな必要がない。 職場(会社)でも残ってほしいと考え、本人も残る気持ちがあれば年齢の制限はゆるやかである。
たしかに孫のお守りや犬の散歩、あるいはボランティアやそば打ち、といった日々もよいのだが、働くことによって自分が社会にとって有用であることが、日々実感できることもまた楽しいのはいうまでもない。 しかしこうした雇用延長の事例も「雇用に関する統計」になると「非正規雇用」としてカウントされるので、「正社員から非正社員への転落」ということになってしまうのである。
「平均」には意味がないのちほど少し詳しく分析するが、中小企業で働く人たちが受け取る賃金の平均は、大企業の従業員と比べるとたしかに低い。 しかし私はいつも指摘しているのだが、その平均はほとんど何も伝えていない。
というより、不必要な誤解をふりまいているだけなのだ。 例えば竹内光学工業というメガネのフレームを作っている会社が、福井県の鯖江市にある。
昭和7(1932)年の創業から70年を超えた、歴史のある企業だ。 2010年5月に「地場産業とブランド化」の研究のためにヒアリングに訪れた私に、社長の竹内良造さん(昭和19[1944]年生まれ)は、従業員の構成を次のように説明してくれた。
「80人の従業員は基本的に、みな正社員です。 平均年齢は45歳。

平均勤続年数は20年ですね。 新卒採用は毎年地元の丹南高校から二人ずつ採用しますが、多くは中途採用ですよ。
男なら40歳くらいまで、女性なら35歳、いや奥さんなら40歳くらいまでは採用します。 奥さん、つまり結婚して子供がいる方は、本人が辞めたら、代わりにその家のお嫁さんが入社したりするのです。

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